Android 5 Lollipopに対応したアプリケーションの開発やテストを実機で行うために、Galaxy NexusにカスタムROMを突っ込んでみた。
Android 5搭載端末と言えば、Google - Nexus 6かLG - G3かエミュレータか…どれも若干高いし、やっぱり実機が欲しい。ちなみにGalaxy Nexusは¥15,000〜¥17,000くらいで手に入る!
やること
前提として、作業するPCにAndroid SDKをインストールしておくこと。
adbコマンドとfastbookコマンドを利用するので、$SDK_HOME/platform-toolsにパスを通しておくと便利。
- ブートローダーのUnlock
- TWRPの導入
- ROOT化
- 全パーティションのバックアップ
- ROMのバックアップ
- カスタムROMの導入
とりあえず
PCと端末をUSBケーブルで接続し、adbコマンドが実行出来る状態にしておく。
ブートローダーのUnlock
※この作業を行うと端末のデータが初期化されるため、必要に応じて先にバックアップを取得する必要がある。
まず、PCのターミナルで下記のコマンドを実行する。もしくは、電源ボタンとボリューム+/-ボタンの両方を押しっぱなしにして電源を入れる。
./adb reboot bootloader上記の画面が表示されたら、ターミナルで下記のコマンドを実行し、Unlockする。
./fastboot oem unlock確認画面が表示されるので、ボリューム+ボタンで選択し、電源ボタンで決定する。
うまくいけば下図のように、LOCK STATE - UNLOCKEDとなる。
TWRPの導入
TWRP(Team Win Recovery Project)からTWRP for Galaxy Nexus GSM [maguro]を辿って、imgファイルをダウンロードしておく。ここでは「openrecovery-twrp-2.8.4.0-maguro.img」を利用。
ブートローダーを起動した状態で、ターミナルから下記のコマンドでTWRPを起動する。
./fastboot boot ~/Downloads/openrecovery-twrp-2.8.4.0-maguro.img起動画面はこんな感じ
ROOT化
TWRPのRebootメニューからSystemを選択すると自動的に端末が再起動して、SuperSuのインストールを促されるので指示に従えばOK。
全パーティションのバックアップ
念のため、全パーティションのバックアップ(userdata除く)を行っておく。まずは、ターミナルで下記コマンドを実行し、パーティション一覧を取得する。
./adb shell cd /dev/block/platform/omap/omap_hsmmc.0/by-name ls -lこんな感じで表示される。
lrwxrwxrwx root root 2015-01-23 03:43 boot -> /dev/block/mmcblk0p7 lrwxrwxrwx root root 2015-01-23 03:43 cache -> /dev/block/mmcblk0p11 lrwxrwxrwx root root 2015-01-23 03:43 dgs -> /dev/block/mmcblk0p6 lrwxrwxrwx root root 2015-01-23 03:43 efs -> /dev/block/mmcblk0p3 lrwxrwxrwx root root 2015-01-23 03:43 metadata -> /dev/block/mmcblk0p13 lrwxrwxrwx root root 2015-01-23 03:43 misc -> /dev/block/mmcblk0p5 lrwxrwxrwx root root 2015-01-23 03:43 param -> /dev/block/mmcblk0p4 lrwxrwxrwx root root 2015-01-23 03:43 radio -> /dev/block/mmcblk0p9 lrwxrwxrwx root root 2015-01-23 03:43 recovery -> /dev/block/mmcblk0p8 lrwxrwxrwx root root 2015-01-23 03:43 sbl -> /dev/block/mmcblk0p2 lrwxrwxrwx root root 2015-01-23 03:43 system -> /dev/block/mmcblk0p10 lrwxrwxrwx root root 2015-01-23 03:43 userdata -> /dev/block/mmcblk0p12 lrwxrwxrwx root root 2015-01-23 03:43 xloader -> /dev/block/mmcblk0p1さらに、下記コマンドを1つずつ実行して、バックアップを行う。※mkdirで作成しているディレクトリ名を変更する場合や、上で取得したパーティション一覧に相違がある場合は、適宜コマンドを変更すること。
cd /sdcard mkdir partbk20150123 dd if=/dev/block/mmcblk0p7 of=/sdcard/partbk20150123/mmcblk0p7_boot bs=4096 dd if=/dev/block/mmcblk0p11 of=/sdcard/partbk20150123/mmcblk0p11_cache bs=4096 dd if=/dev/block/mmcblk0p6 of=/sdcard/partbk20150123/mmcblk0p6_dgs bs=4096 dd if=/dev/block/mmcblk0p3 of=/sdcard/partbk20150123/mmcblk0p3_efs bs=4096 dd if=/dev/block/mmcblk0p13 of=/sdcard/partbk20150123/mmcblk0p13_metadata bs=4096 dd if=/dev/block/mmcblk0p5 of=/sdcard/partbk20150123/mmcblk0p5_misc bs=4096 dd if=/dev/block/mmcblk0p4 of=/sdcard/partbk20150123/mmcblk0p4_param bs=4096 dd if=/dev/block/mmcblk0p9 of=/sdcard/partbk20150123/mmcblk0p9_radio bs=4096 dd if=/dev/block/mmcblk0p8 of=/sdcard/partbk20150123/mmcblk0p8_recovery bs=4096 dd if=/dev/block/mmcblk0p2 of=/sdcard/partbk20150123/mmcblk0p2_sbl bs=4096 dd if=/dev/block/mmcblk0p10 of=/sdcard/partbk20150123/mmcblk0p10_system bs=4096 dd if=/dev/block/mmcblk0p1 of=/sdcard/partbk20150123/mmcblk0p1_xloader bs=4096大体20分くらいはかかるので気長に作業を行う。
ROMのバックアップ
TWRPを起動してメニューのBakcupを選択する。対象項目(System、Data、Boot)をチェックして「Swipe to Back Up」をスワイプする。10分くらいでバックアップが完了し、Backup Completeが表示される。
画面に表示されたパス(/data/media/0/TWRP/BACKUPS/01498B2D17012007/2015-01-22--21-20-46 JDQ39.SC04DOMMD4/といった場所)にバックアップが作成される。
カスタムROMの導入
今回は、FML(Fork My Life)のAndroid Lollipop版を焼くので、下記2つのファイルをダウンロードしておく。
- FML-AOSP-5.0-20150108-maguro.zip
- pa_gapps-modular-micro-5.0.1-BETA12-20150116-signed.zip(micro以下のパッケージじゃないと容量的に厳しいとどこかに書いてあった)
※ファイルについての詳細は、[ROM][5.0.2/LRX22G][AOSP][LINARO/OPTIMIZED] FML: Fork My Life (2015/01/08) - xdadevelopersを参照されたし
ダウンロードしたファイルは、ターミナルから下記のようにして端末へ転送しておく。
./adb shell cd /sdcard/ mkdir tmp exit ./adb push ~/Downloads/FML-AOSP-5.0-20150108-maguro.zip /sdcard/tmp/ ./adb push ~/Downloads/pa_gapps-modular-micro-5.0.1-BETA12-20150116-signed.zip /sdcard/tmp/次に、現在のROMを消す。TWRPを起動し、Wipe->Advanced Wipeを辿って以下を選択し「Swipe to Back Up」をスワイプする。
- /data
- /system
- /cache
- dalvik cache
Installが完了したら、TWRPのメニューに戻ってInstallを選択し、/sdcard/tmpのpa_gapps-modular-micro-5.0.1-BETA12-20150116-signed.zipを選択する。
完了後にSystem Rebootする。最初の1回は、アニメーション表示のまま固まって困ったけど、電池を抜いて再度電源を入れたら問題なく起動した。
0 件のコメント:
コメントを投稿